上橋菜穂子さんの本『獣の奏者エリン』がオススメな理由

今回紹介する本は上橋菜穂子さん作品の中心的な小説ともいえる『獣の奏者エリン』です。

児童文学として出されたものですが、小説としても大変面白い作品であり、大まかに述べると、闘蛇編、王獣編、探求編に分かれています。

今回は『獣の奏者エリン』のあらすじや感想を紹介していきます

獣の奏者エリンのあらすじ

本のあらすじをざっと紹介するにはとても難しい小説となっていますが、ここで前半の闘蛇編のあらすじについて紹介します。

大まかにいって、リョザ神王国が舞台となっているファンタジーです。

闘蛇集の村で、霧の民を母に持って生まれたエリンは、獣の医術師の母と二人で生活していました。

村ではそれほど霧の民に対する偏見はないものの、霧の民として女性として獣の医術師として男の上に立ち獣たちの世話をする母に対して村人たちは時折陰口を叩いていました。
エリンはそうしたことも気にとめず、村の子供達と一緒に野山を駆け巡っては元気に成長していきました。

母の腕前を知っているエリンはいつしか自分も母のようになりたいと夢見るようになります。
しかし、村で大切に世話していた闘蛇がいなくなる事件が起こり、世話の中心人物であった母ソヨンが全ての責任を問われて、闘蛇の池で罰を受けます。

母ソヨンは自分を助けにきたエリンを見て、エリンを助けようとし禁じていた術を使ってエリンを助け出します。

母から助け出されたエリンはその村を離れ、ある村にたどり着きます。
そこで蜂飼いの男に出会い助け出されたエリンは新たな人生を歩み始めます。

獣の奏者エリンから学んだこと

エリンは幼いころから苦労をして育ってきた子です。

母がいるときは霧の民の血を引く女として偏見を持たれ、成長してからも母の血は自分の周りから距離を置かれてしまいます。

はじめは訳がわからないエリンでしたが、霧の民の母を持つ娘としていつしかそのレッテルを払い除けるほど強く成長していきました。

小さな偏見や意地悪や、レッテルを貼られたとしても、自分らしく、自分の夢をまっすぐに追いかけるよう励まされます。

また、母ソヨンは母として医術師として一生懸命にエリンを育てます。

獣の奏者エリンから学べたことは

・強い女性像の明確化
・仕事と子育ての両立方法

仕事をこなして子育てもこなす、そんな強い女性として生活してみたいと思いました。

獣の奏者エリンから今後役立てたいこと

動物たちが自由に伸び伸びと平和に生きる社会を作ること、それがエリンの願いであり、この小説の中心でもあります。

でも小説を読むにつけ、別の観点もある事がわかります。
それは、人間同士が平和を守るため行動しなければいけないということです。

それが動物たちが穏やかに生活できることでもあります。

差別をせず、協力し合った人間関係構築

今回学んだこの事を、自分の人生に役立てていきたいです。

人間はつまらない事で、小さなことを批判したり人を傷つけたりします。
そうされた人がどう考えるか考えもしないのです。

エリンも母は医術師としての腕はすごいのに周りから距離を保たれるのか、青い目の特徴がなぜ変なのか理解しがたく思い出いました。

そうした人と違う人たちに対してどう感じるか彼らがどう思っているかも学ばせてくれる小説です。

獣の奏者エリンを読んだ感想

児童小説ファンタジー小説としては今まで読んだ小説の中ではダントツで面白い小説であると感じます。

いろいろな年齢層の人がじっくりと読める本であり、いろんな登場人物が出てくるのでそれぞれの視点で読んでいくこともまた面白く読むポイントでもあります。

獣の奏者エリンのイマイチだったところ

イマイチという場面はそうそうありませんが、まだまだもっとシリーズで読み進めていきたいという本です。

すごく長いので、児童小説ならたまに挿絵もあって良いのではと感じる事はありましたが、全体的に満足いく作品でした。