今回紹介する作品は図書館戦争など多くの作品で有名な有川浩さんの「阪急電車」です。
映画化されるほどの人気を博した作品です。
阪急電車のあらすじ
今津線の通る宝塚駅~西宮北口駅間の駅名が章のタイトルになっており、電車内で展開する物語をまとめたものです。
後半は折り返して再び西宮北口駅~宝塚駅まで
大きな流れは上記となります。
まず第一章のお話の主人公は征司という男性です。
征司は見覚えのある女性とたまたま乗り合わせます。
彼女は2週間に1度、図書館で出会う女性でした。
好みの本が同じで、本の争奪戦を繰り広げていたのです。
一方的に意識をしていると思っていた正司ですが、彼女の方も征司のことを意識していました。
窓の下に見える風景に見入っている彼女のことが気になる征司。
すると彼女の方から征司に喋りかけてきます。
そこから2人の会話ははずみ、彼女が今度一緒き飲みに行こうと征司を誘います。
喜ぶ征司でしたが、彼女の連絡先を知っているわけではありません。
次いつ会えるのかも分かりません。
征司は今しかないと思い、電車を降りた彼女を追いかけます。
次の章からも各駅で様々な出会いが繰り広げられていきます。
阪急電車から学んだこと
ということをこの本から学びました。
たくさんの登場人物が出てくるのですが、それぞれが色んな境遇のもとに生きています。
しかし電車のなかで起こったささいな出来事や出会いをそれぞれが大切にし、勇気を振り絞り、チャンスに変えています。
そんな様子を見ていると自分も一度きりの人生をしっかり楽しまなければいけないなと思えてきました。
人との繋がり、そして出会いを大切にしていきたいです。
阪急電車から今後役立てたいこと
本の中で、付き合っていた恋人を取られ、その恋人の結婚式に恨みを晴らすために出席した女性の話が出てきました。
そこに居合わせたお婆さんがその女性にアドバイスをします。
その言葉にはっと気付かされるものがありました。
人を恨み続け、復讐をするということはその時は気持ちがいいかもしれませんが、後々自分がしんどくなってしまいます。
自分も辛いことがあったり、人に裏切られることがあっても、できるだけ前を向いて時間を無駄にしないでいこうと思えました。
阪急電車を読んだ感想
色んなお話が展開されていてとても面白く、全く飽きることがありませんでした。
しかも一つ一つのお話にささやかな繋がりがあって、その繋がりがなんだか嬉しい気持ちにさせてくれました。
たくさんの登場人物を通して自分の生き方についても考えさせられました。
阪急電車のイマイチだったところ
内容はすごく面白かったのですが、お話が短かったことが残念でした。
読み終わったとき、もっと読んでいたいという気持ちになりました。
登場人物たちがどんな未来を歩んでいったのかもっと詳しく知りたいなと思いました。